top of page

ナクシャトラから観るインド占星術 トランジット分析 2024年1月 Mystical--Light

更新日:1月19日

ナクシャトラベースで観るインド占星術 2024年新年のトランジットレポートです。


2024年スタート。グラハの動きで特筆すべく点をピックアップしてお伝えするミスティカル・ライトのゴチャラ・レポート。*ゴチャラとはサンスクリット語でトランジットのこと。


今年は4月21日からナクシャトラ・マインドマッピングコース第4期も開催します。ナクシャトラのコースをまだ受けていない方はお友達を誘って是非ご参加ください。


そして何より今からジョーティッシュ・モードに入りしっかりギアを上げて行ってください。占星術はパートタイムの勉強では理解が向上しません。毎日パンチャンガ、太陰暦、太陽暦を取り入れる習慣をつけることが最も大切です。


Mystical--Lightのゴチャラレポート 1月のグラハの動きを解析。
ミスティカル・ライト ゴチャラ(トランジット)レポート

🟦目次:ナクシャトラから観るインド占星術 1月のトランジットレポート



🟦2024年はグル(木星)順行でスタート

さて2023年大晦日にグル(木星)は、牡羊座のアシュウィニ・ナクシャトラで順行になりました。

2023年4月22日(土)に12年振りに牡羊座にリターンしたグル。当初はラーフが牡羊座9°50’に位置しグルチャンダル・ヨガが形成されていました。グルチャンダル・ヨガとは、司祭(木星)と悪霊(ラーフ)が鉢合わせになるエクソシストの1シーンを彷彿させ、過去の悪事や不正が表面化する時。去年の春から世間でも目立った「裁き」を受ける著名人も少なくありませんでした。


ミーンノードではラーフが10月30日(月)にミーナ(魚座)に移動すると、グルはメシャ(牡羊座)で要約悠々自適に振舞えるはずでした。しかし9月4日(月)からヴァクリ(逆行)にあったため100%本領発揮とは言えませんでした。秋から年末にかけての数か月は、まだ木星の働きが80%というところでしょうか。

それが大晦日に晴れて順行に転じたことで今までくすぶっていた事柄もスムーズに動き出すことが期待できそう。更にクンバラシ(水瓶座)のシャ二(土星)も11月4日には順行に転じていますから尚のことです。


誕生チャートであなたのラシから見てグルが1、4、5、7、9、10室を通過中の人は4月末まで家庭、キャリア、財運、パートナー運など数々のチャンスに恵まれます。

特に木星は1月1日の時点でまだメシャの11°23’という若い位置にあり、これから一気に牡羊座の中盤から終盤を突き進んで行くことになります。だから牡羊座にいる木星からのご褒美はまだまだこれから与えられると言っても過言ではありません。

グルがヴリシャバ(牡牛座)に移動するのは5月1日(水)ですから、今までこつこつと下準備や根回しをしてきたプロジェクトやプランは2024年序盤からの4か月で成果が出てきます。


ナクシャトラでは、グルは2月2日(金)までケートゥ支配のアシュウィニに滞在。支配神アシュウィニクマーラは宇宙一の医師として知られる双子の神です。アシュウィニは健康、美容、若返り、医学を司る星群ですので、それらの領域で木星の恩恵を味わうことができる時。新年のスタートに先ずは健康面でセルフケアに目を向けるといいですね。よきアドバイザーや先生に出会ったら、しっかり耳を傾け恩恵を受けましょう。ホロスコープでアシュウィニに月がある人は11月から開始した上昇気流がさらに安定および充実します。


2月3日(土)からグルは金星支配のバラニに突入。バラニの支配神はダルマ(正義)を司るヤマ。そこに法の神ブレハシュパティ(木星)が訪れるのですから、当然世の中の不正がきちんと裁かれることになります。正に善悪の図式において正義が躍進する時ですから、襟を正して春を迎えたいものです。日本でもアメリカでも過去に悪事をしていた人たちはしっかり罪を償うことになります。

一方、ホロスコープでバラニに月がある人はグルの恩寵を存分に受けられます。特にバラニのパダ3はプシュカラにあたりますので、そこに月がある人は12年に1度のビッグチャンスを掴んでください。


これは全員にいえることですがグルの恩恵を最大限に得たいなら、木曜日にマントラやバガヴァッドギータや聖典プラーナの学習やサーダナ(霊性修行)を行うとよいでしょう。さらに毎月エーカダシの日に、丸一日は難しくとも日没までファスティングすると更に木星のサポートをフルに受けられます。



🟦シャ二は春までシャタビシャクを移動

シャ二(土星)は引き続きクンバ(水瓶座)のシャタビシャクに滞在。ホロスコープで月がシャタビシャクの人は正にサーデーサティー(土星が誕生チャートの月を通過する7年半)のど真ん中。サーデーサティーは土星の影響を集中的に体験させられる時。ある意味、これが土星のエネルギーかと実感する時でもあるのです。その人のダシャやホロスコープの月や土星の位置、また強度により受け方は様々であるものの、一般的にストレスを感じる時であることには変わりありません。


シャタビシャクの支配惑星はラーフ、そして支配神は海や空を司るヴァルナです。もともと自分の世界に籠ってしまうところがあるシャタビシャクの人は、この時期孤立せずに周りとのつながりを重視し、時間が取れる時は海や空が広がる場所でストレスを解消しましょう。それでもシャ二の影響がきつい場合は土曜日や月がシャタビシャクを通過する日にマントラ、礼拝、神社に行く、瞑想する、またはシャ二・ヤッギャで土星のネガティブな影響を緩和してもらいましょう。細かいアドバイスをいたしますので、鑑定にてご相談ください。


どちらにせよ人生において誰もがサーデーサティーを29年に1度は経験します。前世からのカルマの精算、または魂に必要な学びを授かる時でもあるので、逃げずに内観を深め、今の体験から確実に学習し人格と品格を高めることにフォーカスしましょう。さらにバクティ(大宇宙の神に対する信頼と帰依心)があれば神は必ずあなたを見守り導き寄り添ってくれます。



🟦ブッダ(水星)はガンダンタ通過

一方ブッダ(水星)はガンダンタ突入で2024年をスタートします。ガンダンタとは水のエレメントの星座と火のエレメントの星座の境界線のことで、今回はヴリシュチカ(蠍座)とダヌ(射手座)の間を水星が1月5日から9日に通過します。この領域に月や惑星があり、それがダシャと被る人は注意しましょう。その他の人もこの期間は誕生チャートで水星が位置する、または支配する部屋に関連する行動は少し先延ばしにするとよいでしょう。

ナクシャトラではジェシュタとムーラ間のガンダンタです。5、6、7日は目上の人や上司に新年早々無礼がないよう、またトラブルがないよう、そして水関連の事故に注意しましょう。8、9日は火の取り扱いに注意。また語気が荒くなったり攻撃的な口調で家族や友人と言い争い易い時なので気をつけてください。同じムーラ・ナクシャトラにはマンガル(火星)がいるのでイライラしている人も少なくありません。


🟦日本国のホロスコープでは、今年何が起きている?

元旦から石川県の地震やJAL機と海上保安庁の航空機したりと悲しいニュースが入ってきてしまいました。

被災地、そして事故現場で他界されたみなさまのご冥福をお祈りいたします。


日本国のチャートでは、2022年の12月11日より7年間のケートゥ期に入っています。そして2023年5月10日から2024年7月8日までケートゥ・金星期にあります。日本国の金星は4ハウスのレヴァティで高揚しているものの魚座29°40’のガンダンタにあります。そしてトランジットのラーフのコンジャンクションの洗礼を受けたばかり。そもそもダヌ(射手座)が1ハウスの日本国にとって金星は6ハウスと11ハウスのルーラーですので機能的凶惑星になります。そして現在もラーフと非常に近い位置にあること、また同じ魚座では水星が19度で減衰しています。前述の通りトランジットの水星もこの1月は減衰していることから、引き続きくれぐれも事故や天災に注意しましょう。何より我々にできることは、瞑想と祈りを深めることですね。

日本のチャートについては、またナクシャトラから観るインド占星術 トランジット分析の文脈で、クラスや別途記事で詳しく説明していきたいと思います。


Mystical--Lightでは日本国のホロスコープもナクシャトラベースで分析および解説しています。。
日本国のホロスコープ詳細



🟦シュクラ(金星)は金星支配のプルヴァアシャーダにショートステイ

金星関連では1月末に1つのチャンスが訪れます。金星は、1月29日(月)19:36~2月9日(金)14:46まで自ら支配するプルヴァアシャーダを通過します。プルヴァ・アシャーダは女神アパスが司る浄化のパワー漲るナクシャトラ。ファスティングやセルフケアで浄化すると春に向けて肌も細胞も活性化します。また音楽やアートに従事する、またコンサートや展覧会などに出掛けるのもよいですね。


プルヴァアシャーダは聖典の学習にも向いています。今年は2月14日にサラスワティーを礼拝するヴァサント・パンチャミがやってきます。金星のプルヴァアシャーダのステイは、一足先にその準備に最適です。

今まで先延ばしにしていたマハバーラタ、ラーマヤーナ、ギータなどの勉強を始めてみましょう。言うまでもなくプルヴァアシャーダにアセンダントや月がある人は何かインスピレーションを受け、クリエイティブで華やかな時を送ることができるでしょう。このようにトランジットの月だけでなく他の惑星が通過するナクシャトラの特徴にも注目すると充実したデイリーおよびマンスリープランニングができます。それがナクシャトラから観るインド占星術およびトランジット分析の醍醐味の一つですね。


ナクシャトラ インド占星術 トランジット分析 by Mystical--Light いかがでしたか。

みなさんにとって穏やかでハッピーな2024年新春となりますように。



金星がプルヴァアシャーダに滞在。
プルヴァアシャーダに突入するシュクラ


Mystical--Lightの恒星占星術27星群に特化した鑑定をご希望の方はトップページよりお申し込みください。

ナクシャトラ インド占星術 トランジット分析をお読みいただきありがとうございました。




閲覧数:430回0件のコメント
bottom of page