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ドナルド・トランプ有罪判決:ジョーティッシュ・ナクシャトラ ホロスコープ分析「トランプ終幕の第一歩」

更新日:6月1日

ドナルド・トランプにNYで刑事裁判で34罪状全てにおいて有罪判決が下った。 同氏の有罪判決をインド占星術・ジョーティッシュから読み解く驚きの洞察。


法の下、誰もが平等。陰謀説、フェイクニュースはダルマの敵!


トランプ有罪確定記念!特別ジョーティッシュ・ナクシャトラ・ホロスコープ分析。

2月、3月の記事でも予想した通り、大統領選前でなくともトランプに対する法的制裁の波は止まらない。


アメリカの旗と自由の女神
アメリカ合衆国とデモクラシー


Donald Trump インド占星術のホロスコープ
Donald Trump

目次 (クリックして関連セクションに飛ぶ)









 

■イントロダクション 


元米国大統領ドナルド・トランプは、2016年の選挙前にスキャンダルを隠蔽する目的で口止め料を提供した件で34件のビジネス記録の改ざんした容疑に問われ起訴された。2024年4月15日、月がプナルヴァス(動)を通るサプタミの日に刑事裁判が始まった。21日目のウッタラ・アシャーダ(安定)の日に最終弁論が行われ、翌日シュラヴァナ(動)の日、12人の陪審員は審議に入った。


今回の裁判が終始スムーズに動いたことは、裁判開始のプナルヴァスも、審議開始からの3日間も全て「動」の特性を持つナクシャトラであったことからも頷ける。

有罪判決が下されたのは、法を司るヴァルナ神支配でダルマ(法と秩序)を守るシャタビシャク・ナクシャトラの日であったことも非常に意義深い。


また4月15日、裁判初日のプナルヴァス・ナクシャトラは「繰り返し」を意味することから、ドナルド・トランプにこの後3件の刑事裁判が待ち受けていることを物語っている。


その内の1件では、トランプが2020年の大統領再選選挙の敗北を認めず、その後虚偽を繰り返し、支援者を煽り議会議事堂襲撃事件まで起こした容疑に問われている。


政治的見解や好き嫌いは別として、選挙結果を受け入れないことは民主主義の精神に反する行為であり決して容認されるべきことでない。今回のNYハッシュマネー裁判の有罪判決は、アメリカに法と秩序を取り戻す第一歩に過ぎない。以下、ジョーティッシュ・ナクシャトラ分析によるトランプ氏に関するMystical Lightの見解をまとめた。



■2020年大統領選 トランプ再選ならず


コロナが流行り春先から世界がロックダウンに突入した2020年。11月3日に大統領選を直前に控えた10月中旬、トランプ大統領は世論調査でバイデン氏にリードを許していた。2018年の中間選挙で共和党は既に民主党に惨敗し、下院の支配権さえ奪い取られてた。2期目当選を掛けた大統領選を数週間後に控え、トランプはストレスと不安と闘っていた。


そんな10月12日、ホワイトハウスはトランプ大統領がコロナに感染したと発表。驚くことにこの時、トランジットのケートゥはヴリシュチカ(蠍座)の28°02’を通過し、同氏の誕生時の月28°05’の真上に来ていた。


トランジットのラーフもまたヴリシャバ(牡牛座)の28°02'で同氏の誕生時の太陽29°49’とクローズコンジャンクションを形成していた。ドナルド・トランプはコロナにかかり3日間の入院となった。


2020年の秋、ラーフケートゥは9月24日からそれぞれ蠍座と牡牛座に移動し、トランプの4ハウス10ハウス軸にノードリターンしていた。(*誕生時のラーフケートゥの位置に戻ること。)


満月で月食生まれのドナルドトランプにとってノードリターンは、4ハウスの月と10ハウスの太陽が輝きと勢いを失うことを意味していた。惑星の位置は大統領選挙当日11月3日も変わることがなく、その日のトランジットはトランプにとってさらに都合の悪い状態にあった。


何を根拠にしてかインドやアメリカの多くのインド占星術師がトランプ氏の再選を予言する中、わたしは2020年10月5日付のブログ記事やジョーティッシュの基礎実践クラスでトランプの惨敗について断言していた。




理由は以下の通り


-トランプ氏のネータルの月と太陽が、ケートゥとラーフのリターンによって輝きを失い精彩を欠いていること。


-ダルマの象徴であるグル(木星)が射手座のウッタラ・アシャーダ 27°11'に位置。これはアメリカ合衆国のホロスコープの1ハウスにあたり、木星はムーラトリコナおよびディグバラを形成し、道徳と正義の力を発揮していた。

1ハウスの木星は、アメリカのトリコナ(法と正義を司る1、5、9ハウス)および社会を指す7ハウスをアスペクト。既に虚偽や不正を繰り返していた共和党の躍進とトランプ氏の再選は、道徳を守る木星によって必ず阻まれると判断できた。


-トランプのラグナロードである太陽は、この時トゥラ(天秤座)で減衰。また彼のラグナのナクシャトラであるマガに位置する火星は、清らかなレヴァティ・ナクシャトラとミーナ(魚座)の水のエレメントで浄化され、本来の威力を失っていた。


また就任時のゴチャラ~トランジットに目を向けると以下のことも分かった。


-2016年11月8日のトランプ氏が勝利した大統領選挙の当日、土星は蠍座の21°03’を通過しており、トランプはサーデーサティーのど真ん中だった。*サーデーサティー=土星が誕生時の月の上をゆっくり通過する約7年半。一般的にネイティブが損失、別れ、人間関係のもつれなど様々な人生の困難に直面し易い冬の時代。

サーデーサティーの真ん中で一国の大統領のような大きな役職に就いても長続きしない可能性が高い。

 

-こともあろうに2017年1月21日の大統領就任式当日、土星は蠍座の29°27’にあり、困難なカルマを暗示するガンダンタを通過していた。*ガンダンタ=水のエレメントと火のエレメントの星座の境界線で不安定且つ危うい領域。

トランプ氏の月が28°5’なので、29°の土星は悲劇の予兆でもあった。更にトランジットのラーフは獅子座の9°50’、マガ・ナクシャトラを通過中、同氏のラグナと火星とコンジャンクションにあり火星のタマスを煽っていた。


実際4年後の1月6日、大統領選に不正があったとするトランプ支持者によるアメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件が起きてしまう。




■ラーフ期のアメリカの産物「MAGA」



アメリカ合衆国のホロスコープ
アメリカ合衆国 ホロスコープ


アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件を起こしたトランプ氏をカルトリーダーのように指示するグループはMAGAと呼ばれている。MAGAは、Make America Great Againの頭文字を取ってつけられた名称であり、奇しくもそれはトランプ氏のラグナとマンガル(火星)がいるマガ・ナクシャトラと同じ名前。マガは王座や先祖と関係のあるナクシャトラであるが、ラクシャサ・ガナ(悪魔の性質)の特性が優勢となれば反社会的に働いてしまう。


2020年の11月3日に開票が始まり、トランプ氏の明らかな惨敗が報道されても、トランプは一向にその結果を認めず、MAGAを煽り、翌年2021年1月6日のアメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件に発展したのであった。


驚くことに共和党寄りのメディア米FOXニュースまでが虚偽の選挙結果報道でトランプに加担。しかしFOXは投票集計システムを手がける米ドミニオン・ボーティング・システムズから訴訟を起されてしまう。2023年4月18日、フォックス側は7億8750万ドル(約1058億円)を支払うことでドミニオンと和解した。それは組織としてフェイクニュースを流した大きな代償となった。


一方、首都ワシントンの連邦大陪審も2023年8月1日に、大統領選挙の結果を覆そうとしたとしてトランプ前大統領を起訴。この後刑事裁判が控えている。


何故アメリカは今、このような前代未聞の事態に陥っているのか。その答えはたった1つ。アメリカは現在ラーフ期の真っただ中にあるからだ。


アメリカ合衆国のホロスコープによれば、2015年に18年のラーフ期に突入している。ラーフは基本的に、凶惑星の代表とも言えるチャーヤグラハ。チャーヤグラハとは影の惑星という意味で、ラーフとケートゥは文字通り太陽と月を蝕してしまう。つまり国のホロスコープでラーフ期となると、道徳や法が脅かされ、不正や非道徳がまかり通ってしまう風潮が高まるのである。


ラーフはまた、国を分断し2つのグループを対立させ、混乱が生じているうちにその国を支配するというユダヤキリスト教文明を象徴している。実際2015年以来、アメリカ国内で民主党と共和党の支持者同士の対立が高まり、それは度が過ぎる個人攻撃や誹謗中傷に発展している。民主主義さえ脅かすこのラーフの影響により、フェイクニュースが横行し、ついには議会議事堂襲撃事件にまで発展。この事件により死者まで出ている。


ジョーティッシュを学ぶ人なら、ここで原点に帰りヴェーダ聖典が説く民主主義とは何か考える必要がある。


クリシュナ神はなぜ5200年前、ドゥワパラユガに降臨したのか。それはカリユガが始まる前に数万人規模の独裁的なクシャトリヤ(支配階級)を一度地球から抹消するためであった。


ラーフ期の米国で、人々は正にアダルマ「腐敗と不正」と闘っている。


2024年NYハッシュマネー裁判の最終弁論当日、ハリウッド俳優ロバート・デニーロは裁判所の外で1月6日襲撃事件当日MAGAを阻止した警官とともにトランプに対する抗議の演説を行った。


NYハッシュマネー裁判の最終弁論当日、裁判所の前でトランプに抗議するハリウッドの大スター、ロバート・デニーロ
ロバート・デニーロ


■ナクシャトラやトランジットで分かる『裏目に出た大統領生活』


トランプは現在も、選挙キャンペーンで集まった資金を多額の弁護料に充てている。自身に都合の悪い事実は全てフェイク、そして不正を指摘されれば Witch hunt! ~魔女狩りとマンネリに叫び、告訴されれば民主党の陰謀!と喚きちらす、とても一国の大統領とは思えぬ言動と行動を繰り返すトランプ。

これがほぼ8年続き毎日メディアで取り上げられると、視聴者にとってこの異常事態がニューノーマルになってしまうから危険である。


では何故こうまでトランプ前大統領の活動は、混沌と虚偽にまみれたものになり品格あるリーダーとはかけ離れた存在になってしまったのか。


先ずはラグナがラクシャサ・ガナ(悪魔の種族)のマガ・ナクシャトラであることに着目。マガ・ナクシャトラのシンボルは、王座。シンハ・ラシ(獅子座)の領域にあるマガの人は企業のトップ、長男やリーダーが多い。そのマガ・ナクシャトラに凶惑星のマンガル(火星)がいることで、トランプは大統領就任前より道徳から逸脱しやすくナルシストなリーダーであったと言われている。


不動産王で資産家の父から受け継がれたトランプ王国。先祖ピトリ支配のマガ・ナクシャトラの性質が色濃く見られる。しかしドナルド・トランプがビジネスを牛耳るようになると、ファミリービジネスは危うい状況となってしまう。


カジノリゾート「タージ・マハル」は1991年に、トランプ・プラザとトランプ・キャッスルは1992年にそれぞれ破産宣告された。債権者は負債を清算する代わりにリストラを行い、トランプは保有するカジノなどを新会社に移したが、結局2004年に倒産している。その再編から生まれた会社もまた2009年に破産宣告をしている。


それでも得意のはったりと巧みなブランディングおよびマーケティング能力で、彼は幾度も復活を遂げるのである。人生で何度も「復活」をサポートするプナルヴァス・ナクシャトラにいる彼の金星土星のコンジャンクションも功を奏しているのであろう。


しかしマインドを表すトランプ氏の月はホロスコープで、ケートゥとクローズコンジャンクション。マガのアセンダントと火星と同様に、彼の月もケートゥもやはり「王座」や「リーダー」を意味するジェシュタ・ナクシャトラに位置している。ジェシュタ・ナクシャトラのガナもまた悪魔である。そして幸か不幸かこの人は、カルマによりトップに立ってしまうのである。


ならば戦略的、論理的に人生やビジネスにアプローチするかと思えば、トランプは月食の満月生まれ。常にHeadless ~頭の無いケートゥの無鉄砲な性質が全面に出てしまう。


ジェシュタ・ナクシャトラの支配神は、気高いデーヴァ界の司令官インドラ神。インドラは宇宙で最初に「不倫」をした神の一人であり、神話によると不倫が発覚した際に罰として1000の女性性器を身体に纏わされてしまう。


このインドラの屈辱は、今回のNYのハッシュマネー裁判で、ポルノ女優との関係が赤裸々に語られる中、ただ目を閉じ黙って聞いているしかなかったトランプ氏の姿と重なってしまう。


ドナルド・トランプは、16年の木星期に入りすぐに大統領選挙に当選。彼の木星は2ハウスと好位置。木星は獅子座からみると8ハウスのルーラーであるものの、一般的に機能的吉惑星ともされる。なのでマガ・ナクシャトラとジェシュタ・ナクシャトラのリーダーシップの良い面がもう少し前面に出てもよさそうなものだが、やはり2つのナクシャトラの悪の種族の性質が優勢となってしまう模様。任期が終わってみれば実に4件の刑事事件の被告となってしまった。


やはり人生はパーパグラハ~凶惑星とどう向き合うか、そして各ナクシャトラのネガティブを抑え良い面を引き出すかで左右されるものである。トランプ氏の場合も木星期の前の月、火星、ラーフ期の生き方が木星期に大きく影響したと言えよう。月のダシャは10年、火星が7年、ラーフが18年であるから、合計35年ファミリービジネスのトップとして、役員などステークホルダーに対する説明責任もなく自由奔放に振舞った結果、法の抜け穴を上手くくぐり抜け特権階級だから何かとまかり通ってしまったことが裏目に出てしまっている。


皮肉にも大統領になってしまったことで、長年の脱税も明るみに出た。米ニューヨーク州地裁は今年2月16日、トランプ氏に3億5000万ドル(約530億円)以上の罰金を支払うよう命じた。トランプ・オーガニゼーションが純資産を過大評価して不当に利益を得ていたと民事訴訟で不正が認定されたのである。政治家などにならず、以前のようにリアリティ番組の制作と司会を務め、適当にヒラリーの批判をして注目を集めているだけなら、捜査のメスも入らなかったであろう。


トランプの民事裁判での大きな敗訴の波は、2023年5月に始まっていた。1990年代にニューヨークのデパートで性被害を受けたとして、雑誌コラムニストのE・ジーン・キャロル氏がトランプ前大統領を民事訴訟を起こしていた。マンハッタンの連邦地裁の陪審は2023年5月9日、トランプ氏が性的暴行をしたと認めた判決を下した。


同じくニューヨーク・マンハッタンの連邦地裁は2024年1月26日、トランプが大統領在任中の2019年にコラムニスト、E・ジーン・キャロル氏を中傷し名誉を毀損(きそん)したことに対し、計8330万ドル(約123億4000万円)の損害賠償を支払うよう陪審団が評決を下した。


前述の通り、2023年春以降、ドナルド・トランプは4件の刑事事件で告発されている。去年から続く負の連鎖はトランジットとトランプ氏のダシャにどう現れているのだろうか。



■グルチャンダル・ヨガと45代目前大統領の顛末


2023年4月22日、法と秩序を司るグル(木星)は牡羊座に入った。2023年と言えばラーフは同じ牡羊座を逆行していた。つまり惑星の中の「聖職者」木星と「悪魔」ラーフが鉢合わせとなったのだ。

この木星とラーフ・ケートゥのコンジャンクションは、グルチャンダル・ヨガと呼ばれる。グル・チャンダルヨガとは、神父が悪魔祓いを行う映画「エクソシスト」を彷彿させるヨガである。グル・チャンダルヨガにかかると、ラーフ・ケートゥ軸に纏わる過去からのカルマの負債を支払わされるのだ。


2023年のグル・チャンダルヨガは、4月22日から10月30日まで続いた。前述の通りこの時期、トランプはE・ジーン・キャロル氏による民事裁判に敗訴。そして米連邦議会占拠事件関与罪、機密文書不正保持罪、ポルノ女優への口止め料支払いに関する簿記改ざんに対する罪、そしてジョージア州の大統領選結果妨害罪、と4つの刑事事件で次々と告訴されたのだ。正にこれまでの行いに木星の審判が下るときが来た訳である。


2023年のグル・チャンダルヨガが起こったのは、トランプ氏の9ハウスにあたる。9ハウスもダルマ(正義、法と秩序)の部屋であり、その木星は同氏のラグナと火星を鋭くアスペクトしていた。よって包囲網は一気に狭まり、大統領選の行方さえ脅かし始めた。


一方、時を同じくしてトランプのダシャは2023年10月22日より木星・ケートゥ期に入っている。なんとここでもグル・チャンダルヨガの図式が形成されていたのである。


同年11月にトランジットのラーフ・ケートゥ軸がようやく次の星座に動いたかと思いきや、今度はケートゥがトランプ氏のホロスコープの2ハウスにいるグル(木星)と鉢合わせ。ここでも1年半に渡ってグル・チャンダルヨガが展開されることとなった。2024年に入り脱税(約530億円)と名誉棄損(約123億4000万円)の支払い命令が相次いで下されたのもこの影響であることが分かる。


そこにトドメを指すかのように、2024年4月9日のハスタ/レヴァティ・ナクシャトラ軸の日食が起こるのである。トランジットのケートゥは乙女座の21°26’で、同じ乙女座の24°のトランプの木星を直撃。この日食の影響は、次の6か月間、同氏に大きな影を落とすことになる。


流動資産を意味する2ハウスにあるトランプの木星は、こうしてケートゥによるダメージを受けた。その影響はすぐに見られた。

今年3月に上場されたばかりのトランプ氏創設SNS「トゥルース・ソーシャル」の運営企業の株価は4月15日のニューヨーク市場で早くも18%急落してしまうのであった。


その後トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)が提出した収益報告書によると、2024年度第1四半期の売上高は77万5000ドル(約1210万円)で、純損失は3億2760万ドル(約512億3000万円)だったとのこと。泣きっ面に蜂とは正にこのことなのである。



 

■トランプ氏の大統領選再選の見通し


2020年の11月6日大統領選の結果発表の当日にわたくしが書いた記事のリンクは以下の通り。




冒頭で言及した通り、わたしは2020年の大統領選ではバイデン氏が当選すると明確に予想していた。そして今年の記事では、2024年11月、ドナルド・トランプが大統領の地位に返り咲くことはあり得ないと書いてきた。その予想は今でも全く変わらない。


主な理由は4つ。


①トランプ氏のダシャは9月27日に木星・金星期に移行。木星と金星は敵対関係にあり、木星金星期は一般的に課題やストレスも多い。特に同氏のホロスコープで金星は損失の12ハウスに位置しているので木星金星期は順風満帆とは行かない。


②今年の選挙当日の11月5日、法と秩序を司るヴァルナ神支配のシャタビシャク・ナクシャトラからトランジットの土星がトランプ氏の月とケートゥをハードアスペクトする。獅子座がラグナのトランプにとって土星は敵と負債を司る6ハウス、そしてマラカの7ハウス(ストレスを与える部屋)のルーラーであることからポジティブなアスペクトとは言えない。


③更に選挙当日の11月5日には、トランジットの月がトランプ氏のネータルの月とまったく同じジェシュタ・ナクシャトラで減衰する。


④トランプのマガ・ナクシャトラにいる火星も、選挙当日蟹座で減衰する。


現在、残り3件の刑事裁判のスケジュールに全て遅延が生じており、11月の大統領選前の開催が疑問視されている。それでも宇宙がアメリカ合衆国の民主主義の存続を後押ししていることは明らかである。


国民の投票結果を受け入れないことは政治家として最低の行為である。それでは独裁政権の名ばかり選挙と何も変わらない。民主主義の前提を根底から覆すことになる。


またSNSで虚偽の発言を繰り返し支持者を煽り、政府に殴り込む暴動事件を起こさせるなど前代未聞で罪に問われない方がおかしい。


ラーフ期の米国においてダルマがアダルマに打ち勝つことを祈って止まない。そのためには権力者でさえ罪を犯せばしっかり罰せられるべきである。


No one is above the law.


法の下の平等。 



 

■バガヴァッドギータ 第16章 神性と魔性を識別する道


7節:魔性の者達は、するべきことと、してはならぬことの区別を知らず穢れており、無礼で、不誠実である。


8節:彼らは言う。この世界は幻影であり、何の規範もなく、神など存在しない。すべては性欲によって産まれ出たもので、そのほかには何もない、と。


9節:このような考えをもった知性の低い、荒々しい、墜落した魂の持ち主たちはこの世界を破滅させる代理人として生まれてきているのだ。


10節:彼らは欲望に身を浸し、貪欲で見栄っ張りで、偽善的で、横柄で高慢であり、さらに愚鈍で、しかも邪悪な考えと不純な決意とをもって仕事をしている。


訳:

バガヴァッド・ギーター

日本ヴェーダンタ協会


カリユガの世にアダルマ(非道徳)が蔓延るたびに、ヴィシュヌ神は地球に降臨すると云われる。ラーマ神とクリシュナ神の想いと教えを受け継ぎ、サナタナダルマを守ることは、ヴェーダ聖典、そしてそこから派生したヴェーダンガの1つであるインド占星術・ジョーティッシュを学び実践する者の義務である。われわれ一人一人がデモクラシーの見張り番でいなければならない。正統な選挙の存続を死守しなければならない。そういった努力が未来の子供たちの自由と平和を守ることになるから。


Om Namo Bhagavate Vasudevaya

Hara Hara Mahadev


Mystical Light

ヴィシュヌ神とダシャアヴァター
ヴィシュヌ神とダシャアヴァター

■まとめ

トランプ氏に有罪判決が下された背景には、占星術的な要素も関与しています。 ラーフ期に突入しているアメリカでは、不正や混乱が続くかもしれません。今後も占星術の視点からトランプ氏の運命を注視していきます。




今回のドナルド・トランプ有罪判決:ジョーティッシュ・ナクシャトラ ホロスコープ分析の記事はいかがでしたか。


他の記事もぜひご覧ください。また4月から開始したナクシャトラに特化したジョーティッシュのコース。単発でも、随時参加可能です。お気軽にお問い合わせください。





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