top of page
検索

ヴァサントパンチャミ

インボルクのすぐあとの2月5日にはインドでも春の到来の準備を始め、学問、芸事の女神サラスヴァティに祈るヴァサントパンチャミがやってきます。ヴァサントパンチャミは別名マダンパンチャミとしても知られています。

Madan とはカーマデーヴァのことを指します。

カーマは、欲望、性欲、愛、情熱、快楽の神。

ヴェーダヴャ―サは説きました。

若さ、恋愛、音楽、ダンスなどマインドが求める快楽の領域に

カーマデーヴァは実在します。

ヴァサントパンチャミは芸術やエンターテインメントでの

成功を祈る日です。

また一般にヴェーダ聖典ではヴァサントパンチャミには、

芸術、才能、知性を司る女神サラスヴァティに祈りを捧げます。

女神サラスヴァティが誕生したのはヴァサントパンチャミに他ならないからです。

ヴァガタプラーナでもクリシュナ神が、ヴァサントパンチャミに

サラスヴァティに祈るものには才能と知性が授けられ、成功がもたらされると約束しているのです。

サラスヴァティ女神は創造主ブラフマー神の妃であるので、何か春に向けてクリエイティブなプロジェクトを温めている人は是非この日にサラスヴァティのマントラを唱えしばし瞑想しましょう。

ラジャス(激性)のエネルギーのカーマデーヴァに対して、サトイック(浄性)の象徴ともいえる女神サラスヴァティ。

相反する2つの力が働くヴァサントパンチャミに一見違和感を覚える人もいるかもしれません。

さらにカーマデーヴァは男性性、そしてサラスヴァティは女性性を具現しています。

カーマは情欲、それに対しサラスヴァティは欲からの解脱を表します。

ということは、その人の魂の進化具合により、このヴァサントパンチャミの日にどちらの神様に意識を合わせ力をチャネリングするのかが決まるわけですね。

従事する仕事が俗的であれ、交渉であれ、それぞれがその人のカルマに従い活動しているのですから、必要に応じ恩恵を受けたらよいのです。

ただしカーマデーヴァはシヴァ神の瞑想を邪魔し焼き付くされてしまうストーリーがプラーナに出てきます。シヴァ神にタラカアシュラを倒してほしいあまりデーヴァがシヴァ神を瞑想から起こしてくれるように、と依頼されたばかりに行動に出たカーマデーヴァでした。ただ人が情欲や衝動にはしると負のカルマを作ってしまう危険性が多々あることを教えているエピソードであります。

欲望に翻弄されず、春に向けて学び、知識を深め、才能を開花させ、最高の2022の春を迎えたいですね。


先ずはインボルクでがっつり願望成就。


閲覧数:47回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page